女性ホルモンと睡眠の関係
女性ホルモンは、女性の体調や心理状態に大きな影響を与え、睡眠の質にも大きく関与しています。
この記事では、具体的に女性ホルモンの種類と働き、睡眠に及ぼす影響を掘り下げていきます。
女性ホルモンの種類とその働き
女性ホルモンには大きく分けてエストロゲン、プロゲステロンの二種類が存在します。
エストロゲン
肌の弾力やツヤ、体温の調整、心の安定など、女性の美と健康を保つ働きがあります。
プロゲステロン
周期的な卵胞の成熟や子宮の内腔を整えることで、身体を妊娠に備える役割を担っています。
これらのホルモンは月経周期に応じてその分泌量が変わります。
一般的には、エストロゲンは月経初日〜排卵日まで。
プロゲステロンは排卵日〜次の月経初日まで分泌が活発になります。
この周期的なホルモンの変動が、睡眠にも影響をもたらすのです。
ホルモンの影響を受けやすい睡眠
月経周期に応じて変動する女性ホルモンは、睡眠の深さや質にも大きな影響を与えます。
特にエストロゲンは、睡眠に非常に関与するホルモンで、その分泌量が多い時は睡眠の深さが増し、逆に少なくなると睡眠は浅くなるとされています。
また、プロゲステロンは体温を上昇させ、それによって睡眠の始まりを促す役割があります。
そのため、ホルモンの分泌量が著しく変動する月経前や更年期などは、これらのホルモンのバランスが乱れやすく、それにより睡眠障害を引き起こすことがあります。
これらの時期は、睡眠の質を高めるための適切な対策が必要となるでしょう。
女性ホルモンの変動期と睡眠の質
女性ホルモンの変動周期は、月経周期、閉経期、妊娠期といった女性のライフステージによって大きく変化します。
各周期での、女性ホルモンの変動と睡眠の質はどのように変化していくのでしょうか?
月経周期に沿った女性ホルモンの変動と睡眠障害
月経周期の初めと終わりでは、女性ホルモンのレベルは大きく変動します。
特に月経前症候群(PMS)と呼ばれる期間には、エストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランスが乱れ、それにともない様々な身体の異常や心の不調を引き起こします。
その中でも、「睡眠の質の低下」はよく知られた症状として挙げられます。
乱れたホルモンバランスが脳の睡眠調整機能に影響を与え、眠りが浅くなったり、中途覚醒が多くなったりします。
閉経期の女性ホルモン減少による睡眠トラブル
閉経期には、女性ホルモンが急減し、そして身体全体の機能が低下します。
特に睡眠の質は大きく影響を受け、閉経前後の女性には不眠が見られることが多いです。
これは、エストロゲンとプロゲステロンという二つの主な女性ホルモンが、睡眠調節に大きな役割を果たしているためです。
女性ホルモンの減少により、睡眠リズムが乱れたり、深い眠りに入りにくくなったりします。
妊娠期の女性ホルモン急増に伴う睡眠パターンの変化
妊娠期は、女性ホルモンが急増し、身体が大きな変化を経験します。
これらの変化は不規則な睡眠パターンを引き起こし、特に初期や終期には睡眠の質が低下します。
これは主に、急増したホルモンが、脳の覚醒・睡眠機能に影響を与えるからです。
さらに、夜に頻尿が起こったり、胎児の動きに起こされたり、腹部の重さで快適な寝姿勢が取れなかったりと、多くの物理的な不快感も睡眠を妨げます。
ホルモンバランスを整える方法
睡眠に関わる身体の機能を正常に保つためには、ホルモンバランスが非常に重要です。
ホルモンの偏りは、肌トラブルや生理不順、更年期障害など、さまざまな症状を引き起こします。
しかし、働き盛りの現代人にとって、ホルモンバランスを整えることは難しい課題といえます。
今回は、ライフスタイルの改善、食事療法、運動の取り組み方などを通じて、ホルモンバランスを整える方法について解説していきます。
ライフスタイルの修正がもたらすホルモンの安定
ホルモンバランスを整えるための重要なポイントは、毎日のライフスタイルの中にあります。
適度な運動と、十分な休息は必要不可欠です。
長時間労働や遅い食事、夜更かしはホルモンバランスを崩す大きな要因となります。
まずは適切な休息時間を確保し、リラクゼーションの時間を持つことから始めてみてはいかがでしょうか。
ストレスもホルモンバランスを乱す大きな要素です。
日々のストレスをうまくコントロールするためにメンタルケアをすることも重要なポイントとなります。
食事療法での女性ホルモン調整法
ホルモンバランスを整えるためには、食事療法が非常に有効です。
栄養バランスのとれた食事や、規則正しい食生活が改善に繋がります。
特に女性の場合、女性ホルモンの生成に必要なビタミンやミネラルがバランス良く含まれている食事を摂ることが重要です。
例えば、大豆製品などに含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするため、摂取を心掛けると良いでしょう。
ビタミンB群や鉄分も女性ホルモンの生成に重要な栄養素です。
運動の取り入れ方とホルモンバランス保持
運動はストレス解消や健康維持のためだけでなく、ホルモンバランスを整えるためにも非常に有効です。
しかし、過度な運動は逆にホルモンバランスを乱す恐れがありますので、適度な運動が推奨されます
特に有酸素運動は心臓を鍛え、血液の循環を良くするため、全身のホルモンバランスを整えるのに役立ちます。
それに加えて、筋力トレーニングも効果的で、筋肉を使うことで成長ホルモンが分泌され、更には代謝も活発になります。
これらを適度に取り入れ、健康的な生活を送ることがホルモンバランスの安定に繋がります。
睡眠ホルモン「メラトニン」との関連性
睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンも、私たちの睡眠と深く関りがあります。
その働きにより、私たちは気持ち良く眠りにつくことができるのです。
メラトニンとは一体どのような働きを持つのでしょうか?
また、女性ホルモンとの関係やその調節方法は?
ここでは、その睡眠とホルモンの不思議な関係を解説していきます。
メラトニンの働きと安眠への影響
メラトニンとは、私たちが自然な状態で眠りにつくのを手助けするホルモンです。
特に暗闇を感じると脳内で作られて分泌され、私たちを眠りへと誘導してくれます。
実はこのメラトニン、体温を下げる働きもあり、これが安眠に適した体の状態を作り出します。
しかし、都会生活では人工的な光に囲まれ、このメラトニンの分泌が妨げられてしまいます。
そうなると自然な眠りが得られず、不眠症を引き起こす場合があります。
睡眠環境を整え、人工的な光から逃れることでメラトニンの分泌を助け、良質な睡眠を追求することが重要でしょう。
女性ホルモンとメラトニンの間の影響
メラトニンと女性ホルモンは密接な関係があります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、メラトニンの分泌を高める効果があると言われています。
これは、女性が一日の終わりにリラックスし、心地良い眠りにつく役割を果たしています。
しかし、月経周期や更年期などで女性ホルモンのバランスが崩れると、それに伴いメラトニンの分泌も乱れ、睡眠に影響を及ぼすことがあります。
これは女性特有の睡眠の問題とも言えるでしょう。
そのため、ホルモンバランスの調整が睡眠質改善のためにも重要となります。
失敗しない!質の良い睡眠をとるテクニック(メラトニンの調節方法)
日々の生活において、「睡眠」は人間がエネルギーを回復するために不可欠な要素と言えます。
それゆえ、睡眠の質を上げることは生活の質を向上させることに直結します。
質の良い睡眠とは何でしょうか?
それは心地よく、さらに翌日眠気を感じることなく過ごせることです。
そのためには自身の睡眠環境を見直したり、睡眠のバランスを整えたりすることが大切なのです。
体内時計のリズムを保つ
・毎日同じ時間に起きて、朝の光で体内時計をリセットしましょう。
・夜遅くのスマートフォンやPCは避け、就寝の90分前には使用を避けることが大切です。
定期的な運動習慣
・負担が少なく、長く続けられる有酸素運動を習慣にしましょう。(ウォーキングやランニングなど)
夜の激しい運動は逆に、睡眠を妨げる原因になります。
就寝前のカフェインやアルコールを控える
・コーヒー、緑茶、チョコレートなどのカフェインを含む飲食物は避けましょう。
敏感な方は就寝の5〜6時間前から控えることがおすすめです。
効果的な入浴をする
・就寝前の2〜3時間前に40度以下で20〜30分ゆったりと浸かりましょう。
熱いお湯での長風呂は、かえって寝つけない原因になることがあります。
快適な睡眠環境を整える
・寝具は通気性がよく、保温性の高いものを使用する。
・室温は、夏は25〜28度、冬は18〜22度。湿度は50〜60%が心地良く眠れる目安です。
以上のことを意識して、メラトニンの分泌を上手にコントロールすれば、睡眠の質も上がるでしょう。
さいごに
規則正しい睡眠は、「ホルモンの線を引く」と表現されるほど重要です。
良い睡眠は女性ホルモンのバランスを整える一方で、不規則な睡眠はホルモンが乱れる可能性があります。
「睡眠」と「女性ホルモン」
この2つのバランスを整えることが、私たちの毎日をより豊かにしてくれるでしょう。
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