はじめに
だんだん春が近づき、汗ばむような陽気の日も増えてきそうですね。
しかし春先は、冬の間に汗をかく機会が減っていた体が、 うまく発汗できずに「悪い汗」をかきやすくなります。
ベタつきや嫌なニオイの原因となる「悪い汗」を防ぐには、「質の良い汗」をかけるように汗腺を鍛えることが大切です。
では、どうすれば「良い汗」をかけるのでしょうか?
今回は、衰えた汗腺を目覚めさせて、「良い汗」をかきやすくする方法をご紹介します。
汗とは
汗は、体温を調節するために体内の水分が汗腺から分泌される現象です。
体温が上がると、血液から水分とミネラルが汗腺に取り込まれ、皮膚の上で蒸発して熱を逃がします。
これにより、体温が一定に保たれ、健康のために重要な役割を果たしています。
しかし、汗腺が衰えていると、体温調節がうまくできなくなり、のぼせやほてりを感じやすくなります。
また、ベタベタして嫌なニオイを伴う“悪い汗”をかきやすくなります。
快適に過ごすためには汗腺の働きを整えることが大切です。
良い汗と悪い汗の違い
良い汗は、汗腺の働きが正常な状態で出るため、余分なミネラルはほとんど排出されません。
一方、悪い汗は汗腺の機能が低下した状態で出るため、体に必要なミネラルが再吸収されず、水分と一緒に外に出てしまいやすいのです。
良い汗
- 小粒でサラサラ
- すぐ乾く
- ニオイが少ない
- 汗をかくとスッキリする
悪い汗
- 大粒でベタベタ
- 蒸発しにくい
- ニオイが強い
- 汗をかくと不快
汗腺の鍛え方
汗腺を鍛えるためには、急激な発汗ではなく、じっくりゆっくりがポイントです。
有酸素運動
汗腺をしっかり働かせるには、有酸素運動が効果的です。
激しい筋トレなどの無酸素運動では、急激に汗をかくため、汗腺が十分に働く時間がありません。
良い汗をかくには、ウォーキングなどの有酸素運動が最適。
毎日20~30分、汗ばむ程度のペースで歩くと良いでしょう。
岩盤浴
サウナも汗腺を刺激しますが、おすすめなのは岩盤浴です。
岩盤浴でじっくり体の芯まで温めると、汗腺がゆっくりと反応し、ミネラルを血液やリンパ液に戻しながら発汗します。これにより、汗腺の機能が向上し、より良い汗をかきやすくなります。
半身浴
半身浴は、ぬるめのお湯でじっくりと体を温めるため、汗腺が無理なく刺激され、発汗が促進されます。
入浴前に水分をしっかり補給しておきましょう。
(手順)
①湯船をぬるめのお湯(38〜40℃)に設定する
②肩まで浸からず、腰から下をゆっくりと浸ける
③目安として15〜30分ほどリラックスして入浴
④無理なく汗が出る程度に温まる
手足高温浴
脳から遠い手足の汗腺は衰えやすいため、手足を温めて発汗を促します。
ここを鍛えることで休眠していた汗腺が動き出し活性化します。
(手順)
①湯船を熱めのお湯(43〜44℃)に設定する
②浴槽にバスチェアを置く
③お湯に、ひじ下・膝下だけを浸ける
④10〜15分ほど浸かる
さいごに
寒い冬はどうしても汗腺が衰えてしまいますが、ご紹介した汗腺を鍛える方法を少しずつ取り入れていくことで、春に向けて準備が整います。
汗ばむ陽気になってから、ベタベタした嫌な汗で悩まないためにも、今のうちに汗腺を目覚めさせておきましょう。
心地よい汗をかける体を作ることで、これからの季節がもっと快適に感じられるはずです。
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