はじめに
本格的な冬を迎え、空気の乾燥が気になる季節になってきました。
今年は、全国的に降水量が少なく、空気がカラカラの状態が続いています。
空気が乾燥すると、体のあらゆる粘膜が乾燥し、細菌やウイルスに感染しやすい状態になってしまいます。
- 喉がイガイガする
- 声がかれる
- 咳が出やすい
- 鼻の中が痛い
- 鼻から血が出る
こんな症状は、粘膜が弱っているサインかもしれません。
本日のコラムでは、粘膜を守る方法や食事についてお伝えしていきます。
粘膜の乾燥は、風邪の大敵
喉や鼻の粘膜には、空気中に漂うウイルスや細菌が体内に侵入するのを防ぐ「粘膜免疫」があります。
しかし、空気が乾燥し粘膜が潤いを失うことで、バリア機能が低下し、防御力が弱まってしまいます。
すると、ウイルスや細菌が体の中に入り込みやすくなり、インフルエンザや風邪などの感染症にかかりやすくなります。冬は、粘膜の乾燥を防ぐことが、健康を守るための重要なポイントになります。
喉、鼻の乾燥対策
喉や鼻の粘膜を健康に保つために日常的にできる対策をご紹介していきます。
- 鼻の保湿
- 鼻毛を処理しすぎない
- 濡れマスク
- こまめな水分補給
- 口呼吸を防止する
- 唾液を出やすくする
鼻の保湿
鼻の中にワセリンを塗布することで、粘膜を保湿・保護することができます。
清潔な綿棒でワセリンを塗るだけなので、簡単にできます。就寝前や外出前に塗っておくと快適に過ごせます。
鼻毛を処理しすぎない
鼻毛の抜きすぎや切りすぎは鼻の粘膜を傷つけたり、乾燥を招きます。
鼻毛の処理は、毛の先端部分に留め、根本から処理しないようにしましょう。
濡れマスク
濡れマスクをつけると、喉や鼻の粘膜を潤す効果が非常に高くなります。
特に年末年始の旅行や帰省の際はおすすめです。飛行機や新幹線はとても乾燥しています。移動中に濡れマスクを使用すると、乾燥から鼻や喉を守ってくれます。
こまめな水分補給
ウイルスは喉や鼻の粘膜に付着してから、最速で20分で体内に侵入してくると言われています。
そのため15〜20分に一回少量の水を飲むのがおすすめです。体内の水分量が保持されていると、バリア機能が整い、ウイルスを外に出しやすくなります。
口呼吸を防止する
口呼吸をしないよう意識することで、喉の乾燥を防ぐことができます。
起床時に喉が痛かったり、就寝中によだれが出ている場合は、寝ている間に無意識に口呼吸になっているかもしれません。口呼吸防止グッズも多岐に渡りますので、試してみるのも良いでしょう。
唾液を出やすくする
口の中の乾燥は、喉の乾燥に繋がります。
唾液の分泌量を高めるために、耳周りをマッサージしながら刺激することで、唾液が出やすくなります。耳の下から、あご周りを指でくるくると円を描くようにマッサージするのがおすすめです。
粘膜を強化する食べ物
外側から粘膜を守ったら、内側からも粘膜を健康に保つことが大切です。
ここでは、粘膜の免疫力を高く保つ食べ物をご紹介していきます。
- ネバネバ食材
- ビタミンA(βカロテン)
- 良質な油
ネバネバ食材
粘膜の保護にはネバネバ成分が役立ちます。
蓮根、山芋、納豆、めかぶ、なめこなど、見た目がネバネバしている食品を積極的に摂りましょう。
ビタミンA(βカロテン)
粘膜を強化し、潤いを与える働きがあるのがビタミンAです。牛、豚、うなぎ、鶏のレバーに豊富に含まれています。
また、人参やカボチャ、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるカロテンは体内でビタミンAに変換されます。緑黄色野菜は、冬が旬のものが多く、美味しくいただけますので、毎日の食事に取り入れていきましょう。
良質な油
良質な油は、粘膜を強化するのに役立ちます。
不飽和脂肪酸と呼ばれる油がその代表で、植物や魚に多く含まれています。具体的には以下のようなものがあります。
- 植物性オイル:エクストラバージンオリーブオイル、エゴマ油、ごま油 など
- 青魚:サバ、サンマ、いわし など
これらを積極的に取り入れることで、健康をサポートできます。
さいごに
免疫力を高め、風邪やインフルエンザに負けないためには、粘膜の健康が何より重要です。
この冬は「粘膜を守るケア」と「粘膜を強化する食材」を意識して、乾燥に負けない強い粘膜を保ちましょう。日々の積み重ねが、健康な冬を過ごす鍵となります。
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