はじめに
生理は、女性の健康状態を知るための大切なバロメーターのひとつです。
「周期」「期間」「量」といった基本的なポイントから体の調子を見直すことができますが、実はもうひとつ、日々のからだのリズムを知るヒントになる項目があります。
それは、生理が始まる「時間帯」です。
生理の開始日をアプリで記録している方は多いと思いますが、「何時ごろ始まったか?」までは意識していない、という方も多いのではないでしょうか?
「朝」「昼」「夜」「毎回違う」──生理の始まる時間帯は人によってさまざま。
今回はこの「生理が始まる時間帯」に着目し、自律神経や生活リズムとの関係についてご紹介していきます。
生理が始まりやすい時間帯とは?
生理が始まる時間帯には個人差がありますが、東洋医学や一部の自律神経の理論では「朝〜昼」の時間帯に始まることが多いとされています。
これは、自律神経の働きと関係があるとされています。
- リラックスモードの「副交感神経」=主に夜
- 活動モードの「交感神経」=主に昼
日中に優位になる「交感神経」は、体を活動的にする働きがあります。
そのため、起床後〜昼にかけて、生理が始まりやすいと考えられています。
夜に生理が始まる場合は?
夜に生理が始まること自体が問題というわけではありませんが、夜の時間帯に、交感神経が高まりやすい状態になっているかもしれません。
夜は、心身がリラックスするモードになりやすいタイミング。
そのときに、体が“活動モード”のままでいると、生理の開始にも影響すると考えられています。
こうした状態が続く場合は、自律神経の切り替えがうまくいっていないサインかもしれません。
ストレスや生活習慣が関係していることもあるため、日々のリズムを少し見直してみるのもおすすめです。
自律神経のバランスと、心や体の不調
自律神経は、体のさまざまな器官や働きをコントロールしていて、そのバランスがうまく保たれていることで、心も体も安定しやすくなると言われています。
このバランスが乱れると、以下のような不調が現れることがあります。
- 倦怠感
- 不眠
- 頭痛
- めまい
- 冷え
- 生理不順
- 肩こり
- イライラ
- 不安
- 集中力低下
- 情緒不安定など
症状は人によって異なり、単独で現れることもあれば、複数が同時に出ることもあります。
自律神経の乱れにはさまざまな要因がありますが、特にストレスや生活習慣の乱れが大きく影響しているとされています。
交感神経と副交感神経がスムーズに切り替わるためには、日々の生活リズムを整え、無理のない範囲で「オンとオフ」をつけることが大切です。
もし、生理が夕方〜夜に始まることが続いていて、上記のような不調に心当たりがある方は、自律神経のバランスを整えるセルフケアを試してみるのもひとつの方法です。
セルフケア
朝日を浴びて体内時計を整える
体内時計のリズムが乱れると、夜に眠れなかったり、朝の目覚めがつらくなることも。
朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる習慣をつけることで、体内時計が整いやすくなると言われています。
ぬるめの湯船に浸かる
バスタイムはシャワーで済ませずに、湯船にゆっくりと浸かりましょう。
ぬるめのお湯(38〜40℃程度)に浸かることで、副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整いやすくなるとされています。20〜30分が目安です。
反対に42℃以上の熱いお湯は、交感神経が優位になり心身を興奮させてしまうので、夜の時間帯は注意が必要です。
香りでリラックス
心地よい香りは、気分をゆるめたり、気持ちを切り替えるきっかけにもなります。
毎日の中に少し取り入れてみるだけでも、リラックスしやすい時間がつくれるようになりますよ。
朝は、ユーカリやミント、グレープフルーツなど、すっきりとした香りがおすすめです。夜は、ラベンダーやカモミール、サンダルウッドなど、落ち着いた香りを選んで、心と体をやさしく休めてみてください。
寝る前は、光のあび方にひと工夫
夜に明るい白色の照明や、スマホ・パソコンなどのブルーライトを見続けていると、交感神経が刺激されてしまい、リラックスしづらくなることがあります。
寝る2時間前くらいからは、部屋の明かりをオレンジ系の暖色に変えたり、間接照明にしてやわらかい光にするのがおすすめです。
あたたかみのある光は、副交感神経をゆるやかに高めてくれて、心地よい眠りにつながりやすくなります。
寝る前に仙骨を温める
仙骨を温めることで、心と体がゆるみやすくなります。
ぐっすり休む冬の快眠に!「仙骨ケア」とは?
https://o-a-k.jp/blogs/column/sacral-care-for-good-sleep
さいごに
生理の始まる時間帯は、日々の自律神経の状態や、心と体のリズムを知るためのひとつの手がかりになることもあります。
夕方〜夜に始まることが多いと感じる方は、自律神経の切り替えがうまくいっていないサインかもしれません。
バランスの乱れは、ちょっとしたセルフケアや生活の見直しで整いやすくなることも。
無理のない範囲でできることから始めて、心と体が心地よく過ごせる毎日をつくっていきましょう。
本記事は内容・効果などを保証するものではありませんので、予めご了承ください。
【参考記事】
自律神経からのSOS!生理が夜に始まるのは、〇〇神経優位の合図 | 常若整骨院 | 福岡県福岡市【口コミ掲載数260件超え!】
自律神経と月経 | 一掌堂治療院|新橋の突発性難聴・耳鳴り・めまい・メニエール等の鍼灸はり治療
生理の夜、本当は経血量が少ない理由 | KAANE
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これは一例であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
夜勤や昼夜逆転の生活スタイルの方などは、この傾向と異なるリズムで体が整っている場合もあります。