秋晴れの日に、心と体を整える3つの過ごし方

はじめに

やっと暑さがやわらぎ、朝晩には涼しい風が感じられるようになってきました。
日差しもやさしくなり、空気が澄んでいて心地よく、自然の中に出かけたくなる季節ですね。

秋は、自然のうつろいを五感で味わえるときでもあります。

今回は、そんな「日本の秋」の中でも、自然にふれて、深呼吸したくなるような過ごし方をいくつかご紹介します。
秋を気持ちよく楽しむヒントになれば嬉しいです。

紅葉狩り

秋の風物詩といえば、やっぱり紅葉。
日本は山が多く、四季の変化がはっきりしているため、赤・黄・橙などの美しいグラデーションが生まれます。
特に朝晩の寒暖差が大きい年ほど、色づきが鮮やかになるとも言われています。

紅葉の見頃の目安

★紅葉の見頃はその年の気候によって変わります。
お出かけ前に最新情報をチェックしておくと安心です。

紅葉名所

ほんの一部ですが、各地の紅葉の名所をご紹介します。

谷川岳（群馬県）

迫力ある山の稜線と、色づいた木々のコントラストが圧巻。紅葉ロープウェイも人気

日光（栃木県）

華厳の滝や中禅寺湖など、湖と紅葉の風景が広がる栃木の定番スポット

嵐山（京都府）

渡月橋を中心に広がる紅葉の景色は、秋の京都を象徴するような美しさ

栂池自然園（長野県）

標高約1900mに広がる湿原と紅葉の景色。例年9月下旬から色づき始める早めの名所

耶馬渓（大分県）

奇岩と紅葉が織りなす景観は迫力満点。自然の力強さを感じられるスポット

都内で楽しめる紅葉

六義園（文京区）

江戸時代からの回遊式庭園。夜はライトアップも◎

新宿御苑（新宿区）

イチョウ、モミジ、プラタナスなど様々な紅葉が楽しめる広々とした園内。

明治神宮外苑（港区）

イチョウ並木が有名。黄金色のトンネルの中を歩くのは秋ならではの贅沢。

紅葉の中を歩くと、自然の静けさや色の美しさに心がゆるみます。
外の空気を吸いながら、深呼吸できる時間は、忙しい日々のちょっとしたリセットにも。
ストールや羽織りものを持って、秋の自然を味わいに出かけてみてくださいね。

果物狩り

実りの秋は、果物もおいしい季節。
ぶどう、梨、りんご、柿など、旬の味覚をその場で楽しめるのが果物狩りの魅力です。

ぶどう（8月下旬〜10月中旬）

ポリフェノールが豊富で、美肌や老化予防にもうれしい果物。
ブドウ糖で疲労回復にも◎

梨（9月〜10月）

水分が多く、体の熱を冷ます作用も。
むくみ予防にうれしいカリウムもたっぷりです。

りんご（10月〜12月）

整腸作用のある食物繊維や、美肌サポートになるビタミンCが含まれています。

柿（10月中旬〜11月）

ビタミンCが豊富で、風邪予防や肌荒れ対策に◎
アルコール分解を助けるタンニンも含まれています。

秋の果物は、カリウムやビタミンが豊富で、疲れやすい季節の体調管理にも役立ちます。
また、果物狩りで味わえる“採れたて”の果物は、フレッシュさも栄養価も満点。
採れたてを味わいながら自然にふれる時間は、こころとからだのリフレッシュにも◎

ハイキング

湿度も落ち着き、日差しもやわらかくなるこの時期は、ハイキングにぴったりです。

自然の中を歩くことで、呼吸が深まり、からだのリズムも整いやすくなります。
木々の色づきや風の音、落ち葉を踏む音…五感がゆっくりとひらいていくような感覚に。

ハイキングの準備ポイント

歩くことは、血流を促し、自律神経のバランスを整えるのにも役立ちます。
日帰りで行ける近場の山や公園などから、気軽に楽しんでみてくださいね。

さいごに

秋は、がんばりすぎていた心や体をふっとゆるめるのにぴったりな季節。
心地いい気候の中で、自然の中に身を置くと呼吸が整い、心もほどけていきます。

気づけば呼吸が浅くなっていたり、ずっと力が入っていたり。
そんな日々の中で、自然にふれる時間は、思っている以上に大きなリセットになることも。

自分のペースで、この秋も、心地よく過ごしていけますように。