もの忘れ・うっかりミスは脳疲労?スマホ依存度チェックとリフレッシュ法

はじめに

最近、「もの忘れ」や「うっかりミス」が増えていませんか?
もしかするとその不調、体ではなく「脳の疲れ」つまり「脳疲労」が原因かもしれません。

本日のコラムでは、この「脳疲労」とは何か、またその解消方法についてご紹介します。さらに、脳疲労と深く関わる「スマホ依存度診断」も掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

脳疲労とは?

脳疲労は、急激に情報が増えた現代において、脳の情報処理が追いつかない状態を表す造語です。

SNSや動画配信などを日常的に利用するようになった現代、人が触れる情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の一生分とも言われています。
脳が情報を処理しきれず脳疲労と呼ばれる状態になると、もの忘れをしたり、ミスが増えるなどの悩みが生じやすくなります。

人の情報処理機能は下記の3つに分けられます。

  • 浅く考える機能
  • 深く考える機能
  • ぼんやりと考える機能

絶えずスマホやPCなどで情報をインプットしていると「浅く考える機能」ばかり使い脳は疲れきってしまいます。
一方で「深く考える機能」と「ぼんやりと考える機能」は使われずにフリーズ状態になります。

近代の研究では脳にとって「ぼんやりと考える」行為が重要な役割を持つことが分かってきました。
人はぼんやりしている時に情報の整理や分析をしたり、自分自身を振り返ったり、人の本質に関わる思考を培ったりしています。また創造性にも関わり、ぼんやりモードの時にアイディアが閃いたりします。

この機能がフリーズしてしまうと自分を客観視できなくなり、手短な快楽に流されやすくなります。
その結果、脳が疲れているときの方がスマホの使用時間は長くなり、依存度が高くなるという悪循環を起こしてしまいます。

脳疲労の症状

脳疲労の状態が続くと、情報処理機能全体が低下するため、今までしていたことが出来なくなったり、生活のパフォーマンスが落ちたりします。

ミスが増える

  • もの忘れが多くなる
  • うっかりミスが増える
  • 約束を忘れる

情報過多で「浅く考える機能」が低下することで起こりやすくなります。

感情のコントロールの低下

  • 思考力、集中力、判断力、やる気の低下
  • イライラしやすくなる
  • 憂鬱な気持ちになる

脳疲労が起こり「深く考える機能」が低下することで思考や感情に関わる不調が出やすくなります。

身体的な不調

  • 慢性疲労
  • 頭痛
  • めまい
  • 不眠
  • 肩こり
  • 冷え など

脳疲労の状態が続くと、自律神経も乱れるため、さまざまな心身の不調を引き起こします。

スマホ依存度

脳疲労と関わりの深いスマホの依存度をチェックしてみましょう。
当てはまる項目を数えてみてください。

  • スマホをみているうちに、無意識に時間が経っている
  • 人と話すことよりもSNS、メールをすることの方が多い
  • 特に用がなくてもスマホをチェックしていることがある
  • お風呂に入るときスマホをバスルームに持ち込む
  • 人と会話中にスマホの画面を見てしまうことがある
  • 運転中など集中力が必要な作業の間もスマホを触ることがある
  • スマホなしでは1日過ごせないと思う
  • スマホがないと落ち着かないと思う
  • 少し時間が空くとスマホを開いている
  • 購入時よりスマホの使用時間が増えている

0~2項目:依存していない
3~5項目:やや依存している
6~8項目:依存している
9項目以上:かなり依存している

スマホ依存の解消法

脳疲労を解消する為の習慣をご紹介していきます。

リラックスタイムをつくる

アロマを炊いたり、音楽を聴いたりしてリラックスする時間を作りましょう。
脳疲労には緑林の香りが効果的とされています。樹木系やハーブ系のアロマを使ったり、気分転換に自然のあるところで散歩をするのも良いでしょう。

寝る前に10分間、目を温める

脳疲労と眼精疲労は密接な関係があります。
寝る前に蒸しタオルやホットアイマスクで目の周りを温めましょう。

睡眠前はデジタル機器の使用を控える

脳疲労を回復するためには質の良い睡眠が大切です。
寝る前はデジタル機器の使用を控えるようにしましょう。

1日5分の瞑想

瞑想は脳疲労解消だけでなくストレスに強くなったり、免疫が高まるという効果も期待できます。
5分が長いと感じる人は1分〜3分ほどの短い時間から始めて徐々に時間を延ばしていきましょう。

瞑想のやり方

①椅子に座って目を閉じる
背筋を軽く伸ばした状態で椅子に座る。手は太ももの上にのせ、お腹はリラックスさせて目を閉じる。

②体が接触している感覚に意識を向ける
お尻が椅子に当たっている感覚、足の裏が床にくっついている感覚など接触している感覚を意識する。

③呼吸に意識を置く
鼻を通る空気の流れ、胸やお腹の上下、呼吸の深さなど、自然と起こる呼吸を意識する。

④雑念には、、
呼吸に意識を向けていても、つい雑念が浮かんでしまうというときは“今雑念が浮かんでいる”ということを認めて、意識を呼吸に戻す。集中できないと自分を責めないようにしましょう。

さいごに

今の時代、スマホやPCを使わずに生活するのは難しいですよね。
せっかく便利なツールなのに、使いすぎて脳が疲れてしまうのはもったいないことです。

もしスマホに頼りすぎていると感じたら、少し意識して「スマホを置く時間」をつくってみませんか?

脳をしっかり休ませる習慣を身につけながら、スマホとも上手に付き合っていきたいですね。

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