はじめに
生理中の下腹部の痛みや重だるい腰痛など、生理痛に悩んでいる方は多いでしょう。
しかし、他人と痛みを比べるのは難しく、「この痛みが普通なのか」「病院で相談すべきか」判断がつかず、我慢してしまうこともあります。実は、生理痛の裏に病気が隠れている場合もあるため、軽視してはいけません。
そこで今回は、自分の生理痛がどの程度なのかを知るため、「生理痛の重さレベル診断」を行いましょう。
生理痛の重さレベルチェック
生理痛の重さは「軽度」「中度」「重度」に分けられます。生理痛の程度によっては、病院での受診が必要な場合もありますので、今の自分の症状と照らし合わせて確認してみてください。
軽度
- 日常生活に支障がない
- 腹痛や腰痛がない、または軽い程度
- 鎮痛剤が不要
- 仕事や学校に問題なく通える
このような症状の場合、生理痛は「軽度」と考えられます。
日常生活に大きな影響がなく、普段通り過ごせるため、病院を受診する必要はありません。ただし、生活の変化で痛みが強くなることもあるため、今のうちから予防策をとっておくと良いでしょう。
中度
- 時々痛みで横にならないと辛い日がある
- 腹痛や腰痛、頭痛を感じる
- 鎮痛剤を服用することがある
- 仕事や学校に行くのがしんどいと感じる
このような症状の場合、生理痛は「中度」です。
鎮痛剤を飲むことで痛みが和らぐ場合が多いですが、痛みが続いて日常生活に支障が出る場合は、一度婦人科で相談することをおすすめします。
重度
- 日常生活に大きな支障が出る
- 座っているのも辛いほどの痛み
- 腹痛や腰痛、頭痛が強い
- 鎮痛剤を飲んでも痛みが取れない
- 仕事や学校を休まなければならないことがある
上記に該当する場合は、「重度」の生理痛です。
激しい痛みや吐き気、頭痛など、鎮痛剤が効かない症状が続くことがあります。生活に大きな影響が出るため、早めに婦人科で適切な診断を受けましょう。特に「月経困難症」の可能性があるため、受診が重要です。
月経困難症とは?
中度や重度の生理痛は、月経困難症である可能性があります。月経困難症は、生理中の痛みや不快な症状が生活に支障をきたす状態のことです。大きく2つに分類されます。
【器質性】月経困難症
子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が原因で痛みが起こるものです(30〜40代に多い)。
【機能性】月経困難症
特定の疾患はないものの、強い腹痛や腰痛が現れます(10代〜20代に多い)。
これは、子宮の収縮を促すプロスタグランジンが過剰に分泌されることや、体の冷えが関係していると考えられています。
生理痛を軽減するための対策
特に病気が原因ではない場合、生理痛が重くても生活習慣を改善することで症状が軽減することがあります。
ここでは、生理痛を和らげるための対処法をいくつか紹介します。
1. 規則正しい生活を心がける
女性ホルモンの分泌は生活リズムに大きく影響されます。ホルモンバランスを整えるためにも、規則正しい生活を心がけましょう。
特に睡眠不足は、ホルモンバランスを崩しやすく、体と心の疲れを取りにくくします。
生理前や生理中はホルモンの変動により眠気が強くなることもあるので、この時期には十分な睡眠をとって心身を休めることが大切です。
2. お腹を温める
体が冷えると血行が悪くなり、生理痛が悪化することがあります。
お腹周りを温めることで、痛みを和らげましょう。カイロや腹巻き、毛布などでお腹や骨盤、足の付け根を温めると、血流が良くなり生理痛の軽減が期待できます。
また、生理期間以外でもお腹を冷やさないように心がけることが重要です。日常的に腹巻きを着用することで体を冷やさず、優しく温め、生理痛を予防する体づくりに繋がります。
これらの対策を取り入れて、生理痛を和らげ、より快適な生活を送りましょう。
なぜ、冷えると生理痛が起こるのか?その対策について
https://o-a-k.jp/blogs/column/cold-and-menstrual-pain
さいごに
今回は、生理痛の重さを判断する「生理痛重さレベル診断」をご紹介しました。
中度や重度の症状に当てはまる方や、しばらく婦人科を受診していない方は、病気が隠れていないか確認するために、一度検査を受けることをおすすめします。
生理痛が辛いと感じている方も多いと思いますが、生活習慣の乱れや冷えは痛みを悪化させることがあります。
ほんの少しの生活習慣の見直しが、生理痛を和らげるきっかけになるかもしれません。無理せず、自分のペースでできることから始めてみましょう。
あなたの体を大切に、少しずつでも快適な毎日を目指していけるように応援しています。
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