はじめに
膣のゆるみが引き起こす悩みとセルフケアについて
尿もれや入浴後のお湯もれといった悩みは、「膣のゆるみ」が原因で起こることがあります。
「尿もれ」というと年齢を重ねた方の問題と思われがちですが、最近では生活習慣の変化などにより、20代の方でも膣のゆるみによるトラブルに悩むケースが増えているようです。
本日のコラムでは、膣のゆるみを簡単にチェックする方法と、改善に役立つセルフケアについてご紹介します。
骨盤底筋群とは?
膣のゆるみは、骨盤底筋群という筋肉が衰えることが原因です。
骨盤底筋群はハンモック状になっており、膀胱、直腸、子宮といった臓器を下から支えている筋肉の集合体です。
また、尿道と肛門の周辺にあり、排泄をコントロールする筋肉でもあります。
骨盤底筋がゆるむと起きるトラブルとは?
膣を支える筋肉がゆるむと、さまざまなトラブルを引き起こします。
- 尿もれ
- ボディラインが崩れる
- 骨盤臓器脱
尿もれ
骨盤底筋がゆるんでしまうと、尿道を閉じる力が弱まります。
そのため、笑う、くしゃみをするなどの動作でお腹に力が入った時に、尿もれを引き起こします。
ボディラインが崩れる
骨盤底筋のゆるみは姿勢にも影響します。
骨盤底筋がゆるむことで腹筋が弱まり、体の重心を取るために猫背になります。すると、お腹に脂肪がついたり、肩こりや腰痛などの不調に繋がります。
骨盤臓器脱
骨盤底筋のゆるみを放置すると、「骨盤臓器脱」を引き起こす可能性があります。
これは、骨盤の中にある「子宮」「膀胱」「直腸」が膣内に落ち込み、最終的には体の外に出てしまう状態です。
骨盤臓器脱が進行すると、歩きにくくなったり、排泄が困難になったりと、日常生活に支障をきたすだけでなく、感染症のリスクも高まります。 そのため、臓器脱を防ぐためには、早めに骨盤底筋を鍛えることが大切です。
膣のゆるみ度チェック
デスクワークの増加や洋式トイレの普及など、日常生活で筋力を使う機会が減った現代では、年齢に関係なく骨盤底筋が弱ってしまうことがあります。
骨盤底筋の衰え度チェック
- 座っている時に膝が開いてしまう
- 1日のうち座っている時間が多い
- 体を動かす習慣がなく運動不足
- 補正下着など締め付ける服をよく着る
- 尿もれがある
- お風呂から上がると、膣からお湯が出てくる
- 便秘がち
- くしゃみや咳をよくする
- 肥満体型
- O脚
当てはまる項目が多いほど、骨盤底筋が衰えている可能性が高くなります。
膣トレーニング「ケーゲル体操」
ケーゲル体操は、アメリカの産婦人科医アーノルド・ケーゲルが考案した骨盤底筋を鍛えるエクササイズです。
尿もれや骨盤臓器脱の予防、膣のゆるみを引き締める効果が期待できます。
ケーゲル体操のやり方
- おしっこを我慢するイメージで、骨盤底筋に力を入れます。
- その状態を10秒キープしたら、10秒間リラックスします。
- 20回を1セットとし、これを1日3回行いましょう。
コツとポイント
- 自然に呼吸をしながら、膣・尿道・肛門を締めるように力を入れます。
- おしっこやおならを我慢する時の感覚を意識しましょう。
- 膣、尿道、肛門を体内に引き込むイメージで行うと効果的です。
初心者におすすめの姿勢
慣れるまでは、仰向けになり足を軽く開いて膝を立てる姿勢で行うのがおすすめです。この姿勢だと内臓の重さがかからず、骨盤底筋に力を入れやすくなります。
日常生活に取り入れる工夫
骨盤底筋を動かす感覚がつかめたら、横になっている時、座っている時、立っている時など、どんな姿勢でも行えます。
通勤中、テレビを見ながら、起床時、寝る前など、スキマ時間にぜひ取り入れてみてください。
さいごに
弱ってしまった筋肉も、コツコツと続けるトレーニングでしっかり鍛えることができます。膣トレの効果は、早い方で1か月ほどで実感できることもあり、2〜3か月後には尿もれやお湯もれが改善したり、体のラインが引き締まるといった変化が見られます。
骨盤底筋を健康に保つことは、将来の生活の質を向上させる大切な習慣です。無理をせず、少しずつ毎日意識して続けてみましょう。あなたのペースで、日常の中に膣トレを取り入れて、心も体も健やかに整えていきましょう。
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