はじめに
全国的にムシムシと汗ばむ暑さが続き、心身ともにストレスのかかる気候になってきました。
ストレスの発散方法は様々ありますが、草木が青々と茂るこの時期は「森林浴」に適した季節です。
本日のコラムでは、その癒し効果が科学的にも証明されつつある「森林浴」についてお伝えしていきます。
森林浴とは?
森林浴とは、森や林の中で、自然を五感で感じながら、リフレッシュや癒し効果を求めることを言います。
1980年代に日本で森林浴という言葉が誕生し、自然があれば手軽に出来る健康的な過ごし方として海外にも広まり親しまれています。
近年では、森林浴に関する様々な実験が行われ、その効果が科学的に証明されてきています。
森林浴の効果とは?
森林浴で得られる効果を一言で言うと「リラックスできる」というものです。
心身の緊張をやわらげることは、ストレスの軽減において大いに役立ちます。
森林浴の効果
1.ストレスホルモンの低下
2.副交感神経を優位に
3.免疫を高める
ストレスホルモンの低下
森の中にいる時と人工的な都市にいるときの、ストレスホルモン(コルチゾール)を比較した場合、森林環境の方がコルチゾールの値が下がることが分かってきています。
森林の中で、風景を観察した時13.4%、ウォーキングした時15.8%、コルチゾール濃度が減少したと言う実験結果が出ています。※1
副交感神経を優位に
リラックス時に優位となる副交感神経が、都会に身を置く時と比べ、森林の中では優位に働くという研究結果が出ています。※2
これは、マツ・スギ・ヒノキなどの樹木のにおい成分にリラックス効果があるということが一因になっているとされています。
免疫を高める
森林浴によるヒトNK細胞の活性を上昇させるという報告があります。
NK(ナチュラルキラー)細胞とは、がん細胞やウイルスの感染細胞を見つけ、攻撃するリンパ球です。
樹木から放出される香り成分や、森林浴によるストレスの減少がNK細胞の活性化に関わっている可能性が示唆されています。※3
森林浴の方法
森林浴の方法に決まりはありませんが、五感を豊かに活動させることが大切です。
ゆったりと深い呼吸をしながら、土のにおいや木々の香りを感じたり、水の流れや木々が擦れる音を聞いたりと感覚を使って森を感じ取ることで、心身ともにリラックスすることができます。
緊張感を緩めることが大切ですので、心の許せる友人やパートナーや家族と共に森林浴をすることで、より森林浴の癒し効果を感じることができるでしょう。
もちろん何も気にすることなく森林浴を楽しみたい場合は、1人の散策も良いですが、野生動物や遭難の危険性もございますので、管理された森を選んだり時間帯にも気をつけるようにしましょう。
遠出が難しい場合は、近くの神社仏閣、公園など緑豊かなところでもプチ森林浴を楽しめます。
木々の香りで癒される
Oakフェムケアオイルの中では、003 REALX(ウッディハーブ)がまさに森林のような香りです。
まるで雨上がりの森林にいるような「深呼吸をしたくなる香り」をテーマに調香しました。
忙しくて、なかなか森林浴に行けないという方は、ぜひ毎日の癒しに香りの力を借りてみてください。
配合精油
ティーツリー、クラリセージ、パチョリ、フランキンセンス、ミルラ、オレンジ
さいごに
古来より日本では、木々には精霊が宿るとされ、自然そのものを大切に敬ってきた歴史があります。
疲れが取れない。心がもやもやする。
そんなストレスフルの時は、少し時間をとって森林浴に出掛けてみてはいかがでしょうか?
きっと心身ともに癒される時間となるでしょう。
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https://o-a-k.jp/
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参考
https://sinrintech.com/column/forestbathing/
https://www.fwithf.org/blog/20230815/
出典
※1 森林浴の生理効果〜全国24の森での野外実験から実証〜
https://environhealthprevmed.biomedcentral.com/articles/10.1007/s12199-009-0086-9
※2 α-ピネンによる嗅覚刺激が自律神経活動を及ぼす影響
https://jwoodscience.springeropen.com/articles/10.1007/s10086-016-1576-1
※3 都心ではなく森林を訪れると人間のNK活性と抗がんタンパク質の発現が増加する
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/039463200802100113