女性ホルモンって身体にどんな影響がある?健康と美容にも関わるホルモンの話

はじめに

生理がある女性は、1ヶ月を女性ホルモンの変動と共に過ごします。
そして一生を通して、「初経〜生理〜閉経〜閉経後」と、女性の心身は、女性ホルモンによって大きく変化していきます。

・女性ホルモンってなに?
・何歳から減少していくのか?
・生まれつき、女性ホルモンが多い少ないはあるの?

本日のコラムでは、意外と知らない女性ホルモンについて深掘りしていきます。

女性ホルモンとは?

女性ホルモンとは、卵巣から分泌される2つのホルモンのことを言います。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

・妊娠に向けて子宮の動きを調整する
・体温を上げる
・食欲を増殖させる
・体に水分をキープする
・眠気
・気分を不安定にさせる

プロゲステロンは、一般的に生理の1週間前から徐々に減っていきます。
しかし、PMSの症状がひどい方は生理前の数日で急激に減少することが分かってきています。
その結果、気分を落ち着かせたり、不安を取り除いたりする神経伝達物質が上手く働かなくなり、PMSを引き起こすとされています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

・胸やお尻など丸みのある体を作る
・肌のつや、ハリを保つ
・自律神経を安定させる
・血管の健康を保つ
・丈夫な骨を保つ

エストロゲンは、1ヶ月のうち排卵日前後に増加し女性の心身を安定させるため、別名「キラキラホルモン」と言われております。

プロゲステロン・エストロゲンの2つのホルモンは、年齢によって分泌量が変化していきますが、特にエストロゲンの変化が身体に大きな影響を与えます。

女性ホルモンは何歳から減少していく?

個人差はありますが、一般的にエストロゲンが多く分泌されるピークは20代で、その後35歳前後から僅かに減少が始まります。
そして45歳ごろになると大きく減少し始め、50歳前後で卵巣からの分泌が止まり閉経を迎えます。

卵巣の働きが急激に低下し、エストロゲンの分泌が減少する更年期には、さまざまな不調が起こる「更年期障害」に悩まされる女性が少なくありません。
年齢的に仕方ないと我慢してしまう方も多いようですが、一人で抱え込まず、婦人科などで相談し、ご自身にあった治療や対策をとることが大切です。

女性ホルモンが多い・少ないはあるの?

医療目的などで女性ホルモンを注射しているケースをのぞき、女性ホルモンが過剰に多いという人はいないようです。
しかし、さまざまな原因によって女性ホルモンが少なくなってしまうことがあります。

急激なダイエット

栄養を摂らない過剰なダイエットをしていると、脳から卵巣へ正しい指示が行われずに生理が止まってしまうことがあります。
ダイエット中に生理不順を経験したというお話はよく耳にします。
栄養不足は女性ホルモンの分泌に大きく影響しますので、気をつけるようにしましょう。

喫煙

喫煙者の女性は、平均して閉経が2年ほど早くなるというデータがあり卵巣への影響が心配されてます。

さいごに

女性ホルモンは、心と身体の健康にとって大切な役割をしています。
ときに、ホルモンバランスの影響で心身の変化に戸惑うこともあるでしょう。
しかし、あらかじめ知っておくことで、情報を集めたり事前対策をしたり、少しでも快適に過ごすための準備をすることができます。

次回のコラムでは、エストロゲンの減少に焦点を当て「エクオール」についてお伝えしていきます。

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