はじめに
前回のコラムでは、女性ホルモンについてお伝えしました。
女性ホルモンって身体にどんな影響がある?健康と美容にも関わるホルモンの話
https://o-a-k.jp/blogs/column/what-effect-do-female-hormones-have-on-the-body
20代をピークに減っていく「エストロゲン」は、45歳前後を境に急激に減少していきます。
エストロゲンは、肌の潤いやツヤを守る、心の安定、骨の健康、代謝アップなど、、美と健康に欠かせない女性ホルモンです。
ホルモンバランスの変化は、心身に大きな影響を与え、ときに辛い症状に悩まされることも。
そこで注目されているのが、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをするエクオールという成分です。
本日のコラムでは「エクオール」についてお伝えしていきます。
エクオールとは?
エクオールとは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする成分のことです。
以前は、「大豆イソフラボン」がエストロゲンに似た働きをすると言われていましたが、近年の研究で「大豆イソフラボン」そのままではエストロゲンの役割を果たさないということが分かってきました。
大豆イソフラボンには3種類あり、その中で「ダイゼイン」という成分が「エクオール生産菌」(腸内細菌)によって「エクオール」という成分に変換され、その「エクオール」がエストロゲンと似た働きをします。。
大豆イソフラボン(ダイゼイン)→エクオール生産菌(腸内細菌)→エクオール
エクオールを作れる人と、作れない人がいる?
このエクオールは生産できる人と、できない人がいます。
その違いは腸内環境にあります。
腸内に「エクオール生産菌」を持たない場合は、残念ながらエクオールを生産できません。
腸内でエクオールを生産できるのは中高年女性で50%、若年層では20〜30%といわれています。
背景には和食離れ、特に大豆製品を食べなくなったことが関係しているといわれています。
エクオールの摂取で期待できること
・エストロゲンに似た働きをする
・エストロゲンが過剰な時にその働きを抑える
・男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑える
・体をさびさせない抗酸化作用
などが認められています。
エクオールを腸内で作れる人は、作れない人に比べて更年期の症状が軽いというデータがあります。
腸内でエクオールを作れない人も、サプリメントでエクオールを摂取することで、ホットフラッシュや肩こりの軽減、骨密度の低下を抑える、糖尿病のリスクを下げるなど様々な効果が報告されています。
また、エクオールは更年期以外にもPMSの改善や、肌を若々しく保つなど美容面での効果が期待されています。
エクオールを働かせるために
大豆製品を毎日摂る
エクオールを作るための大豆イソフラボンは、体内に蓄積できないので毎日の補給が大切です。
1日あたりのエクオール摂取量の目安は10mgです。そのためには1日50〜75mgの大豆イソフラボンが必要となります。
【目安】
納豆1パック(50g)・豆腐2/3丁(200g)・豆乳コップ1杯(200ml)
サプリメント
エクオールのサプリメントを処方する婦人科が増えてきています。
エクオールが作れる人でも腸内環境の変化で作れなくなることや、毎日の食事で大豆製品を摂れないことがあるためサプリメントを上手に活用しましょう。
腸内環境を整える
腸内環境が乱れ悪玉菌が増えると、これまでエクオールを生産できていた人も作れなくなることがあります。
発酵食品や食物繊維を積極的に摂り、腸内環境を整えましょう。
エクオールが作れるか調べる方法
自分がエクオールを作れる体質か知るには、尿検査で調べることができます。
インターネットで購入できる検査キットを利用すると、エクオール値が測定されますので気になる方は利用してみましょう。
まだ研究段階ではありますが、エクオール生産菌をまったく持たない場合は新たに定着させるのは難しいと考えられています。
しかし、腸内環境のせいでうまくエクオールが作られていない場合があります。
その場合は、腸内環境を整えて大豆製品を積極的にとることで、エクオールを作れるようになる可能性があります。
さいごに
エクオールは女性のゆらぎの強い味方になってくれる成分です。
更年期以外にも、PMSの改善や、肌や髪といった美容面での期待も大きいです。
・大豆製品を積極的に摂ること
・足りない分はサプリで補う
・腸内環境を整える
この3つを意識してエクオールを味方につけていきましょう!
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