あなたの平熱は何度?重要な体温のお話

はじめに

みなさん、自分の平熱をご存知ですか?
個人差はありますが、健康な平均体温は成人で36℃〜37℃とされています。
しかし近年は平熱が35℃代という低体温の人が増えているそうです。

低体温は様々な不調を引き起こします。
本日のコラムでは平熱を上げる「温活」についてお伝えしていきます。

低体温とは?

1957年に発表された日本人の平熱に関する報告では、平均値は約36.9℃だったそうです。
それからおよそ50年ほど後の2008年には平均体温が36.1℃という調査結果があります。
調査方法が異なるため一概には言えませんが、日本人の平均体温は低下の傾向にあると考えられます。
現代では36℃代が最も多く、一般的に35℃代だと低体温と言われています。

低体温の原因とは?

代表的な原因をいくつかご紹介します。

運動不足

筋肉量が低下すると、熱を作り出す力が落ちてしまいます。
移動手段や家電が便利になった現代では、日常の中で運動する機会が減り運動不足になり、結果的に筋肉量が減少してしまいます。
また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、生み出せる熱量が少なく冷えやすい傾向にあります。

ストレス

自律神経は体温調節の役割もしています。
強いストレスにより自律神経が乱れると、体温調整機能が上手く働かずに低体温を引き起こす可能性があります。

エアコン

現代は冬は暖房、夏は冷房と室内は適温に保たれています。
そのため自力で体温調節をしなくても良い環境になり体温が低下したと言われています。

食生活

パスタやパン、カフェイン、白砂糖、加工肉などは体を冷やす原因になります。

低体温が引き起こす不調

体温が下がると様々な不調を引き起こします。

抜け毛、白髪、薄毛、くすみ、たるみ、シミ、シワ、くま

冷えて血行が悪くなることにより、必要な栄養が末端(髪の毛や皮膚)に届かなくなります。
加齢により起こりがちなお悩みですが、冷えが原因となっていることも。

生理不順

生理には、女性ホルモンのバランスが大きく関わっています。
女性ホルモンは卵巣から分泌されておりますが、体が冷えていると卵巣内の血行不良がおき、卵巣の機能が低下します。するとホルモンバランスが乱れ生理不順が起こりやすくなってしまいます。

生理痛

子宮内や周辺の血流が冷えていた場合、スムーズに経血が排出されないことがあります。
すると、体は痛みの元となるプロスタグランジンを過剰に分泌し、子宮の収縮が大きくなり生理痛を引き起こしてしまいます。

その他にも、体のコリ、便秘や下痢、心臓や血管の病気など、低体温が引き起こす不調は多岐に渡ります。

体温を上げるためにできること

日常の中で運動を取り入れる

・人間の体の中で1番筋肉が大きいのが太もも部分です。
通勤時にエスカレーターを使う人は階段を利用することで、太ももの筋肉を鍛えることができます。

・歯磨きや洗い物中につま先立ちをする。
ふくらはぎは、血液を心臓に送り出す役割を持ち、第二の心臓とも言われる重要スポット。
日常の中につま先立ちを取り入れることで自然とふくらはぎに筋肉がつき、血行を促進してくれます。

3つの「首」を温める

首、手首、足首は皮膚の近くに動脈が通っていることもあり、効率よく体を温められます。
全身に冷えを感じる時は、3つの首を意識して温めるようにしましょう。
特に足元は冷えやすいため暖かい靴下やレッグウォーマーをして足首を冷やさないように気をつけましょう。

女性は特にお腹を温めよう

体の中心であるお腹は、子宮や卵巣、胃腸などの大切な臓器が集まる場所なので、最も冷えないように気をつけたい場所です。
腹巻きは着けているだけで子宮や骨盤周りの熱を逃さず優しく温めてくれます。
女性の不調である、生理痛、PMSや更年期の症状などの緩和にも、子宮まわりを温める腹巻きは推奨されています。

さいごに

低体温は様々な不調の原因となり、女性にとっての健康や美容に大きく影響を与えます。
急に平熱を上げることは難しいことですが、日々の意識が1ヶ月先、その先の未来の健康をつくっていきます。

温活を日常に取り入れる、体の冷えを放っておかずにできることから対策していきましょう。

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